他の人に気づかれない歯並びの治し方

アライナーによる治療

アライナーとは、患者さん一人一人のためにオーダーメイドで作成される取り外しの可能な矯正装置です。

透明なプラスチック製ですので、従来の治療のようにワイヤーとブレイスを使用しないため、装着していることがほとんどわかりません。「矯正の装置(ブレイス)をつけることに抵抗がある」あるいは「仕事上、歯にブレイスをつけることが出来ない」という場合の患者さんにも適用できる装置と考えられます。

アライナー矯正

アライナーは、最先端のCTスキャン技術により患者さんの歯形の印象から高精度の模型をコンピューター上に具現化して光造形技術により作成されます。患者さんは、矯正歯科医の指導のもとに2週間ごとに新しいアライナーに交換することにより、治療目標の達成までご自身が主体的に矯正治療を受診されることになります。

この治療の最大の特徴は、治療を開始する前に、治療の開始から終了までを緻密に三次元コンピューター画像上にシミュレーションされていることにあります。当医院では、患者さんご自身にも立体的な歯の移動の映像をご覧いただき、矯正歯科医とともに治療開始から完了までの治療計画の立案に可能な限り参画していただくようにしております。また、患者さんは、三次元画像により、治療完了までのどの時点においても歯の移動状況を立体的なアニメーションとして確認できます(一例として、治療途中で結婚式が予定されている患者さんが、当日のご自分の歯並びを確認されていました)。

これまでの実績

1997年に開発された後、日本国内だけではなく、欧米を中心とした世界各国で100万人を有に超える患者さんがアライナーによる治療を受けています(2010年2月末現在)。また、臨床報告例は、その多くが学術専門誌に発表されています。 さらに、米国のアンケート調査結果によれば、アライナーによる治療を受けた患者さんの87%がその治療結果に「非常に」、もしくは「極めて」満足しているとされております(米国大手マーケティング調査会社が2004年4月に225名を対象に実施)。なお、当医院の矯正歯科担当医は、上記の実績を評価検討し、2時間半をかけて来院される患者さんへの適用がきっかけとなり、2007年3月のインビザライン認定講習会を受講して、インビザライン・ドクターの資格を有しております。

特徴

透明であるということ

透明であるため、日常生活で装着していてもほとんど分かりません。そのため、「目立つ」という理由で、矯正治療を敬遠していた方々に最適で、矯正治療中であっても口元の見た目を気にせず笑顔を見せることができます。

治療の進行状態を確認できる

三次元の動画にてご自身の歯の移動をご覧いただく事ができるため、治療の進行段階を常に確認することができます。

通院回数が少ない

ご自宅でご自身が主体的に治療を進めて行くため、従来の矯正方法と比べて通院回数が格段に少なくて済みます。また、ワイヤーが口の中を刺激することやブレイスが外れるなどのトラブルが無いため、遠方から通院する場合でも安心して受診が可能です。

取り外しが可能で、しかも快適

取り外しが可能なため、歯ブラシで簡単に洗浄ができ、いつも綺麗に保つことができます。ブラッシングが容易でフロスの使用にも全く影響がないので、歯や歯周組織を健康に保ちやすいと考えられます。また、従来の矯正装置のような食事のたびに食べ物が装置にからみつくわずらわしさがなく、口の中を快適に保つことができます。

痛みが少ない

新しいアライナーに交換した直後は歯が締めつけられるような感覚がありますが、通常は数分から数時間で消失します。ブレイスを使用しないため、粘膜や舌にあたる痛みや、口内炎が生じることはありません。

しゃべりやすい

薄くなめらかで、表側や裏側のブレイスのような厚みや凹凸がないため、しゃべりづらさや発音障害がほとんどありません。

金属でないということ

プラスチィック製のため、金属アレルギーを引き起こす心配がなく、重篤な金属アレルギーの方でも安心して矯正治療が可能です。

不都合な点

1.紛失の可能性があります(作り直しを致しますが、治療期間にロスが生じます)。 
2.外す時や装着する前には、水洗いや洗浄剤によってアライナー自体を常に清潔に保つ必要があります。

適用が妥当な場合

1

歯を抜かなくてもよい場合に向いています。歯を抜く必要がある場合でも、治療の最終段階等で固定式の装置を併用することによって治療が可能になります。

2

成長がほぼ終了し、親知らずを除く永久歯が萌出している患者さんに向いています。永久歯と乳歯が同時に存在する場合や、永久歯が萌出途中である年齢の患者さんにも適用できることがあります。

3

遠距離等の事情のために通院回数をできるだけ少なくしたいという希望のある患者さんにも矯正治療が可能になります。

適用の注意点

アライナーによる治療は、取り外しができる装置のみで矯正治療を行うということです。このため、アライナーの装着時間(一日20時間以上が目安になります)が不足すると、十分な歯の移動が行えないため、治療開始時にシミュレーションされた治療計画の通りに進みません。良好な治療結果を得るためには、食事やブラッシング時以外のアライナーの装着を強い意志を持って行うことが必要となります。

著作論文

長年の治療に基づき考察された、当院のインプラントに関する論文は、国内でインプラント治療をしている先生の中ではもっとも著名で、多くの歯科医師がインプラント治療を行う上で参考にしているインプラント専門誌「Quintessence DENTAL Implantology」でもたびたび掲載されています。

詳細はこちらから